ヒルトン・グランド・バケーションズをご存知でしょうか?
ヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)は、所有するホテルを基本1週間利用する権利を購入するタイムシェアというシステムで知られています。
日本人としてはハワイのタイムシェアが有名で、販売説明会に参加された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そして騙されて気に入ってHGVに申し込んだ場合、クラブポイントというポイントが購入物件に応じて割り当てられ、そのポイントを利用してHGVに所属する世界中のホテルに泊まることができます。
しかしこのクラブポイント、余った場合うまく利用しないと失効するのみです。
今回は余ったクラブポイントをヒルトン・オナーズポイントに交換することについてお伝えします。
目次
ヒルトン・グランド・バケーションズのクラブポイントの行く先
ヒルトン・グランド・バケーションズの物件を購入すると、1年毎(隔年プランだと2年毎)に利用できるクラブポイントが付与されます。
そのクラブポイントは、HGVの物件の予約の際は原則その決まった年にしか利用できません。
HGVにはその他にもいくつかのポイントがあります。
※上画像はポイントを使い切って残0なのでそういう表示になっています
- クラブポイント|正規のポイント
- セーブドポイント|クラブポイントの繰り越しポイント
- ボーナスポイント|その名の通りのボーナスで獲得できるポイント
クラブポイントは正規に獲得できるポイントです。通常のHGVの宿泊に利用する他、下記のような利用方法があります。
【クラブポイントの活用法】
- セーブドポイントとしての繰り越し
- RCIへの預け入れ
- ヒルトン・オナーズポイントへの交換
①セーブドポイントとしての繰り越し
12月31日までの未使用クラブポイントを、翌年にセーブドポイントとして繰り越すことができます。
セーブドポイントは、ホームウィーク予約、ヒルトン・オナーズポイントへの交換には利用できず、再度繰り越すことができません。ただ、それ以外は通常のクラブポイント同様に使用できます。
②RCIへの預け入れ
1月1日から12月31日の間、将来申し込みする週単位もしくは1日単位でのRCIエクスチェンジ予約のために、現行年度のクラブポイント、繰り越したクラブポイントまたはセーブドポイントをRCIエクスチェンジプログラムに預け入れることができます。
「RCI(リゾート・コンドミニアム・インターナショナルズ)」は、世界100か国で4,300以上の提携施設を持つ、世界最大級のリゾート宿泊権利交換会社です。ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブは、RCIと提携し、クラブメンバー様にリゾート交換システムを提供しています。
RCIは利用したことがないのですが、タイムシェア交換会社と呼ばれています。
利用できるポイントの幅が大きいので、もしRCI提携リゾートホテルで利用予定が決まっていれば余ったクラブポイントを利用するのも有用とは思います。
③ヒルトン・オナーズポイントに交換
クラブポイントまたはボーナスポイントはヒルトン・オナーズポイントに交換して、ヒルトン・ワールドワイドの宿泊予約に利用することができます。
今回は③について、年末に余ったクラブポイントをヒルトン・オナーズポイントに交換することについてまとめていきたいと思います。
HGVのクラブポイントをヒルトン・オナーズポイントに交換する際のルール
HGVのクラブポイントをヒルトン・オナーズポイントに交換する際には注意しなくてはいけないポイントがあります。
【交換手数料が必要】
- 電話での交換手数料:118米ドル
- Webサイトでの交換手数料:109米ドル
ポイントの1つは交換手数料がかかることです。Webサイトでの交換は簡単にできるので、より安く上げるのならWebからの交換ですが、それでも12,000円前後は今の為替レートで必要となります。
ヒルトン・オナーズポイントの価値はケースバイケースですが、何も考えずに利用しようとすると1ポイント=0.5円分ぐらいの価値しかありません。
獲得できるポイントがその価値に見合わない程度だったら、交換しない方がベターかも知れません。
【交換倍率がタイミングによって異なる】
- 現行年前年|クラブポイントx25倍で期限がないヒルトン・オナーズポイントに交換
- 現行年|クラブポイントx20倍で交換した上に、ヒルトンホテルの予約が必要
もう1つのポイントは、クラブポイントをヒルトン・オナーズポイントに交換するタイミングで制約が異なるということです。
クラブポイントの現行年前年に交換申し込みをすれば、25倍の倍率で交換しつつ制約がなく無期限なヒルトン・オナーズポイントに交換できます。
しかしクラブポイントの現行年に交換を申し込むと、交換倍率が20倍に下がる上に同時に交換したポイントの利用先まで決めなくてはいけません。
つまり予定が立たなければしょうがないのですが、ポイントが中途半端に余りそうだったらクラブポイントの現行年前年にヒルトン・オナーズポイントに交換するほうが圧倒的にお勧め、ということになります。
交換手数料とヒルトン・オナーズポイントの価値を考えると(現在の為替レートでは)、
12,000円程度の手数料=24,000ヒルトン・オナーズポイント=960クラブポイント
なので、1,000クラブポイント以上が中途半端に余りそうだったら現行年前年にヒルトン・オナーズポイントに交換するのが賢い使い方、と思われます。
ちなみに1,000ポイント程度のクラブポイントでは、最低3泊からの予約が必要なHGVのどこもまともに予約できません。
というか、予約できてもそこまでの移動コストの方がもったいなく感じると思います。
HGVクラブポイントのヒルトン・オナーズポイント交換への実際
HGVのクラブポイントは自身が所有しているホテルの予約に利用するなら、当たり前ですがピッタリ残らず利用できます。
しかしワタシは今回自分がオーナーじゃないホテルに泊まる予定なので、中途半端にポイントが余ってしまいました。
なので2020年分の余ったクラブポイントは、とりあえずヒルトン・オナーズポイントに交換手続きを行いました。
交換方法は簡単で、HGVのWebサイトから「ポイント管理」の「ポイント活用法」を選択します。
ポイント活用法のページに「ヒルトン・オナーズポイントへの交換」の申込画面があるので、ここから手続きを進めます。
申し込むポイント数を決めて決済すれば終わりです。
ワタシが余らしそうだったクラブポイントは1,950ポイントで、ヒルトン・オナーズポイントに交換すれば48,750ポイントになります。
手数料の108米ドルはもったいないのですが、やむを得ませんでした。
ポイントが実際にヒルトンアカウントに追加されるのには3週間ぐらいかかるとのことなので、後は待っておくだけですね。
まとめ
ヒルトン・グランド・バケーションズ、所有していますか?来年分の年会費・管理費を支払い、その明細が届くとなかなか後悔させてくれる金額となっています。
その金額でハワイのコンドミニアムを借りれるならお得じゃん?と思われますが、初期購入費用のことを忘れがちですよね。
それを分割すれば、普通にコンドミニアムを1週間泊まれる金額ぐらいになってもおかしくありません。
しかし購入しちゃったものはしょうがありません。そしてポイントを失効させるなんて勿体ありません。
なので、手数料でさらに搾取されますが、ヒルトン・グランド・バケーションズのクラブポイントをヒルトン・オナーズポイントに交換する際の注意点などをお届けしました。
HGVの販売説明会のスタッフは営業のプロです。そして必ず「いま、ここだけのディスカウント!」などと魅力的な言葉をぶつけてきます。
しかし問題は「今」ではなく「これから」です。ハワイの雰囲気にやられて即断せず、どんなにお得でも、どんなに金額が年々上がっていくと説得されても、その場では買わず持ち帰ってネットなどで色々調べることをおすすめします。
ぶっちゃけ、購入機会を逃しても購入金額+管理費・年会費をざっと分割すれば同じような物件に泊まることはできると思いますよ。