別府杉乃井ホテルは九州在住ならほとんどの人は知っているだろう温泉ホテルで、大分県の別府温泉にあります。その特異性は宿泊・温泉・食事だけに留まらないエンターテイメント性だと思います。今回ご紹介するアクアビートもその1つで、杉乃井ホテルの併設する形で温水プールとして宿泊者は無料で楽しむことができます。
アクアビートは2016年7月にリニューアルしたのですが、通常利用できる夏シーズンは、そもそも温泉に入るには暑すぎるので温泉そのものに行く機会がなく、アクアビートも利用したことがありませんでした。
しかし、今年職場が変わったことで休みが増え秋の三連休が全部休日になるという、今までにない事が起きたので、これ幸いと行ってまいりました。杉乃井ホテルの情報や他の施設については下記記事をご参照下さい。
波のプール
波のプールはアクアビートの中でもメインアトラクションになります。
全体像としてはこんな感じです。決して広いわけではないのですが、三連休でそれなりの人出が予想された時期にしては余裕があると思いました。これは波がない状態ですね。
反対側から見るとこんな感じの全体像です。波の強さはそこまで強くないので、子どもならともかく大人が何回も楽しめるほどではありません。しかし、そんな大人でもこのプールで波があるときにとっても楽しめる秘密の場所を見つけました。1つは波の派生場所に近い仕切りとなっている赤矢印の場所です。ぜひ同じように同じようにしがみついてみて下さい。ヤバって思うぐらい波に引き込まれていきます・・・。
もう1つは波のプールの奥に階段があるのですが、そこです。ちょうど波が出ているときなのですが、壁のところが渦巻いているのが分かるでしょうか?この渦に巻き込まれてキャッキャするのが最高に楽しんですよ。大人も楽しめること間違いなしです(^^)。
あと、波を発生させ始めた最初の2−3発だけ、流れるプールに上がっていく階段の壁に波がぶち当たってありえないぐらいの飛沫が飛んできます。これも結構見ものです。
波は1時間毎に始まり、始まる前には放送がかかるので分かりやすかったですね。
流れるプール
波のプールより一段上がったところに流れるプールがあります。
この流れるプールはベリースモールです。今見えているところですでに半分ぐらいを占めていまして、50mぐらいしかないかもしれません。水流の速度も、入っているヒトたちの動きだけで流れを作っているのではないかと思うぐらい遅いので、正直あんまり楽しめません。
ジャングルの洞窟プールというコンセプトで奥の方は暗くなっているし、流れから外れてちょっと広くなっているところもあるのですがそれだけです。せめてもう少し流れが早ければキャッキャできたと思うのですが。
アスレチックジャングル
外の部分のアスレチックジャングルがあります。この時は9月の中旬ぐらいで少し暑いぐらいでしたが、寒くなるととてもじゃないけど遊べないとは思います。
このジャングル、105cm以上という身長制限があるのですが、なんと制限には上限があって大人も遊べません。幼稚園から小学生向けとなっています。このスライダー、他に類を見ないぐらい角度が急で水量が多いからめちゃくちゃ面白そうなんですけど、大人もNGなのが非常に残念でした。
親は左に見える浅めのプールでプカプカと浮かぶだけしかできないのですが、子どもたちは大ハッスルしていましたね。
横から見ても伝わらないかもしれませんが、このスライダーの角度はなかなかのもので、短くても迫力満点です。残念なのが、ゴーグルが禁止という点でしたね。水量が多いので、潜るみたいな感じで滑り降りていくのでゴーグルがある方が楽しめそうなのですが・・・。その辺はなかなか厳しかったです。
ちなみにこのひっくり返ったバケツの水はプールにまで入ってくるので、それも面白かったりします。よく造られてました(^^)。
ジャグジー
このアスレチックから階段を上がったところにジャグジーが3つあります。
頑張っておしゃれなように作っていますが、施設の古さとマウンテンビューオンリーな立地で、残念ジャグジーと化していました。元々温水プールで温かいので、ジャグジーに行かないと冷え切っちゃうということがないのです。直射日光も厳しいので、あまり利用者はいませんでした。
キッズスペース
キッズ用のプールは、一番上の段で4台あるスライダーの出口横にあります。
ちびスライダーになんだかよく分からないアスレチックがあるプール、他に赤ちゃん用のプールも有りました。
今なら安全云々がうるさいので絶対に造らないだろうと言うものが随所に見られて面白かったです。なかなか攻めています。
スライダー
小学生以上で大人が楽しめるスライダーは4本あります。浮き輪(1人乗り・2人乗り)用スライダーが3つと、ボディースライダーが1つです。
最近リゾートホテルのプールに併設しているぬるいスライダーばかりだったので、久しぶりに大人でも楽しめるスライダーでした。このスライダー、ゴーグルを含めて身につけているものはNGだし、チャックが付いているラッシュガードまでNGなのでまともに写真が撮れていないのですが、角度があるのでかなりスピードが出ます。
ボディースライダーの場合、水量が多くて体がグワングワン揺れるので、コンタクトレンズがやばかったです。やはりゴーグルだけはOKして欲しいです。そう思っちゃうぐらい激しくてスピードが出るので、滑っているとき楽しくてバカ笑いしちゃうぐらいです。
大学生ぐらいの男4人組が、2人ずつに分かれて2人乗りの浮き輪を使っていたので、男2人で滑るなんてきもちわる〜と思ったのですが、2人乗りの方が重量でスピードがめちゃんこ出るんです。滑ってみて納得しました(^_^;)。
スーパールーレット
最後を飾るのがスライダーの1つであるスーパールーレットです。
このスライダーは最初に数メートル滑り出して勢いをつけたあと、ルーレットのようにぐるぐる回って、勢いがなくなったら下にドボンと落ちる、そういうコンセプトなのですが、スピードが半端じゃなく出るのです。
しかも落ちるところの高さもかなりあって、「自力で泳げる人」と言う条件がついて「滑る前に誓約書を書かされて」、「膝にプロテクターを付けて耳栓まで入れて」滑ることになるのです。
あ、これワタシが落ちるところです笑。これで足が水面まで届いていないのですから、かなり高いところから落とされることが分かると思います。ある程度の姿勢制御はできますが、1回目は頭から下に落ちましたww。普通だったらライフジャケット必須のこのアトラクション、さすが昔に造られているだけあってやっぱり攻めていますねぇ。好きですよこう言うの。
流石に利用者を選ぶのか、あまり並ばないスライダーでした。
食事について
アクアビートは飲食物の持ち込み禁止です。なので中で購入しないといけないのですが、受付時にバーコード入りの腕輪を登録するので、それで後払いが可能になり現金は持ち歩かなくて大丈夫です。宿泊者だったら、部屋番号を伝えればOKです。
しかし実際は水筒に軽食に、みんな持ち込みまくっていましたけど(^_^;)。
テイクアウトのお店とレストランが1つづつありました。写真は撮りそこねましたが、こういう施設にしては値段が突き抜けて高いということは無かったです。
室内の温水プールなので、知らないうちに汗がでて脱水に陥りそうだったので、特に子どもたちの水分補給は必須です。
アクアビートの利用法
アクアビートを利用する場合、宿泊者だったら無料ですがビジターでも利用できます。
すでに9月以降の料金しか載っていなかったのですが、土日でも2,500円というのはまあまあ納得できる料金かなとは思います。
しかし杉乃井ホテルは棚湯や温泉プールであるアクアガーデンと一体化したエンターテイメントが楽しいのであって、やはり宿泊して利用することをオススメします。チェックアウト後も利用できるので、1泊2日で2回利用できます。
何より棚湯・アクアガーデンがあるスギノイパレスと道路を挟んだアクアビートとの間は水着で歩いて往復できるので、棚湯・アクアガーデン用の更衣室で着替えて荷物もおいて、アクアガーデンで遊んで、アクアビートに移動して遊んで、アクアガーデンに帰ってきてまた遊んで、最後は棚湯に入って温泉でさっぱりするという動きができるので非常に便利です。
棚湯・アクアガーデン+アクアビートが利用できる共通券もあって、+1,000円ぐらいです。宿泊しなくても温泉には入っていきたいですよね。
土日に宿泊すると1人15,000円前後しますし3歳から料金がかかるので、朝夕食事付きとはいえちょっと高いのが難点ですが・・・。逆に平日だと1人10,000円を切ることもあるので、これだけの施設を無料で使えて食事もついて1泊もできるとなるとめちゃくちゃリーズナブルとは思います。
まとめ
別府温泉にある杉乃井ホテルに併設している温水プール「アクアビート」をレビューしました。一度は行く価値がある面白いプールです。リニューアルしたとはいえ昔に造られているだけあって随所に古さは感じさせますが、その分ちょっと大丈夫なの?と思っちゃうぐらい攻めているところもあって大人でも楽しむことができました。
こじんまりしているので、丸々2日間楽しめるほどの大きさはないのですが、1泊2日でついでに遊ぶにはピッタリです。2018年は4月から10月の終わりまで利用できますが、気温が低い季節だと、移動が寒いでしょうね(^_^;)。ぜひ来年の利用をご検討下さい笑。
杉乃井ホテルはアクアビートが利用できない季節になっても、温泉「棚湯」やオールシーズン利用できる温泉プール「アクアガーデン」、朝夕のビュッフェなど十分楽しめるホテルです。