アメックスのメンバーシップ・リワード・プラスに登録の方限定で「ボーナスポイントプログラム」がアナウンスされています。特定のサービスを利用時に対象のアメックスカードで支払えば、通常なら100円=1ポイントで貯まるポイントが、100円=3ポイントになるというからビッグニュースです。ポイント還元率は3%となり、数値的には破格です。どのようなサービスなのかを読み解いていきたいと思います。
※年間参加費3,000円+税が必要なメンバーシップ・リワード・プラスに登録が必要
※メンバーシップ・リワード・プラスに登録済みならボーナスポイントプログラムへの登録は無料
※対象加盟店での利用が100円=3ポイントに(通常ポイント1ポイント+ボーナスポイント2ポイント)
先にアメックスポイントのANAマイル移行上限を40,000マイルまでと制限を厳しくしたニュースをご確認下さい。
目次
アメックスのメンバーシップ・リワード・プラスとは
アメックスカードのリワードプログラムの1つであるメンバーシップ・リワード・プラスとは年間参加費「3,000円+税」を支払えば、ポイントがより貯まり、ポイントがより使える、アメックスカードのサービスです。
登録は上記リンクからできます。特徴の1つ「ポイントがより貯まる」とは
- ポイントの有効期限が無期限になる
- ボーナスポイントプログラムの適応となる(登録料無料)
という特徴があるためで、「ポイントがより使える」とは
- 提携航空パートナーへのマイル移行レートがアップする
- 支払いにポイントを利用する際の交換レートがアップする
ので、ポイントをより有効活用できるようになるサービスです。
アメックスポイントを貯めるためにはボーナスポイントプログラムを有効活用しよう
アメックスのボーナスポイントプログラムとはメンバーシップ・リワード・プラスの登録者限定のプログラムで、別途登録(無料)するだけで、対象加盟店・サービスでのカード利用で100円につき通常の1ポイント+ボーナスの2ポイントで計3ポイントが加算されます。
ボーナスポイントの対象加盟店・サービスは2018年9月1日現在以下のとおりです。
・Amazon.co.jp
・Amazonマーケットプレイス
・Kindle本
・Amazon Business
※プライムの会費など、一部は対象外
・ヤフーショッピング
・ヤフオク!(Yahoo!かんたん決済)
・ヤフー官公庁オークション
※セシール、ディノスYahoo!ショッピング店、Joshin web、LOHACOは対象外
・JAL公式ウエブサイト(JAL国内線・国際線航空券)
・JALPAC国内・海外ツアー商品
※公式サイトでの購入が対象、JALコールセンターでの購入も対象、JALオンラインは対象外
・事前決済で購入のホテル・レンタカー
・国内航空券
※対象のホテルやレンタカー、国内航空券をオンライントラベル予約から事前決済すると、ボーナスポイントを合わせて100円=4ポイント加算(航空券はエボラブルアジアの運営するアメリカン・エキスプレスのカード会員専用国内航空券販売サイトにて購入した航空券が対象)、海外航空券、ファインホテルアンドリゾートやホテルコレクションは対象外
・itunes Store
・App store
・iBooks
・Apple Music
・海外航空券
・事前決済となる海外ホテル
・海外航空券+ホテルのセット販売
・海外パッケージツアー
・海外オプショナルレンタカー
※H.I.Sを通した予約・購入が対象、現地決済の海外ホテルは対象外、国内の各種予約は対象外
・対象外サービスが有る
・登録が必要、登録以前の支払いは対象外
・対象のアメックスカードで支払ったときのみ
・Apple Payなどは対象外
・9月1日から翌8月31日がプログラム年度・自動更新
・年間ボーナスポイントの上限は100,000ポイント
重要なのは事前登録が必ず必要な点です。このページのリンクから登録を始めて下さい。
大前提となるメンバーシップ・リワード・プラスへ未登録の方は下記記事を熟読の上申し込み下さい。
このボーナスポイントプログラムのお得度を考察する
さてこのボーナスポイントプログラムを利用すると、通常100円=1ポイントだったアメックスカードのポイント還元1%は、これら選ばれし店舗やサービスで利用すれば100円=3 or 4ポイントが付与され、ポイント還元率は驚異の3-4%となります。
特に重要なのがJAL航空券購入でも利用できる、という点です。
そこでJALカードと比較してボーナスポイントプログラム対象のアメックスカードとではどちらがお得かを検討します。
10,000円の航空券を購入
マイル還元率は(カードによって)2-4%となり、最小ならば200マイル、最大で400マイルが10,000円毎に付与
10,000円の航空券を購入
貯まるアメックスポイントは3%で300ポイント
ANAマイルなら300マイル
British AirlinesのAviosにx0.8で移行すると240マイル
アメックスの専用サイト経由での購入が必要
通常のJALカードは、特約店のJALサイトで航空券を購入すると通常の1%にもう1%加え、2%のマイル還元率が一般的です(要ショッピングマイルプレミアムの有料登録)。
アメックスポイントはJALマイルに交換できないですが、同じようなJAL特典航空券をおトクに発券することができるBritish Airlinesのマイル「Avios」に交換することにより、JALの特典航空券を発券することができます。
そのAviosへのポイント還元としては2.4%になるので一般的なJALカードで決済するよりアメックスカードの方がお得なことが分かります。
ただJALカードにはJALマイル還元率は3-4%という、おトクすぎるJALマイル還元率を誇るJALカードがあります。JALカードの中でもプレミアムな「JAL/JCBプラチナとJAL/AMEXプラチナ」が4%のJALマイル還元率となります。これらのカードを利用しているのならば、Aviosに交換するよりJALカードで決済したほうがよりマイルが貯まると言えるでしょう(比較対象が微妙に異なりますが)。
航空券の購入はJALカードの特約店なのでJALカードが有利なのですが、ポイント還元においてよりお得なカードが有れば、それで決済してもOKです。
もう1つアメックストラベルオンラインで利用すると4%のポイント還元率になる点も重要です。JALにこだわらず「マイル」にするという前提ならば、アメックスポイントをANAマイルに交換する際は1ポイント=1ANAマイルに交換できます(その他のエララインは1ポイント=0.8マイル)。ANAマイル還元率は4%ととも言えるので、驚異的なマイル還元率となります(アメックスプラチナ以外はANAコース登録料の5,400円/年が必要、アメックスプラチナが無料になるのは2019年1月から)。
もしANAのマイルやプレミアムポイント、JALのマイルやFLY ONポイント付与が少なくてもいいのならば、かなり有力な予約方法になると思います。
ポイントをお得に利用する
メンバーシップ・リワード・プラスに登録すると、マイルや提携ポイントへの移行レートが単純に2倍になります(すべてがそうではないですが、そのように考えても差し支えないと思います)。登録料が1年に1回必要ですが、必要な経費としては十分元を取ることができます。
またエアラインチケットやホテル・旅行代理店利用時の支払いへのポイント利用も、メンバーシップ・リワード・プラスに登録していると交換レートがかなり高くなるので、3,000円+税支払いはありますが、メンバーシップ・リワード・プラス登録はほぼ必須な感じのサービスです。
アメックスプラチナカードの優位性
余談ですが、アメックスプラチナカードを所有していると今回ご紹介したメンバーシップ・リワード・プラスの登録料は無料です。
さらに2019年1月からはアメックスポイントをANAマイルに移行する際のANAコース登録料も永年無料になります。
年会費が高額(13万円+税)なアメックスプラチナカードですが、その特典の優位性に魅力を感じるのならば、エララインにせよホテルにせよ決済をアメプラ1枚に集約できる魅力があると思います。
・プラチナカードの圧倒的存在感
・カードラウンジ入室で同伴者1名無料のパワー
・ファインホテルアンドリゾートを始めとするトラベル特典
・付帯するプライオリティパスが同伴者1名という他のプラチナカードにない魅力
・SPG/マリオットやヒルトンのゴールドステータスが付与
・4枚まで無料で追加できる家族カードが本会員と同等のベネフィットあり
・etc….
まとめ
アメックスカードのメンバーシップ・リワード・プラスとボーナスポイントについて解説しました。特にアメックストラベルオンラインで対象のホテルやエラライン(国内限定)で事前決済すると得られる4%ポイント還元は、それぞれのエララインやホテル専用のクレジットカードよりもマイル還元率が高い可能性もあり、アメックスカードが一躍メインカードに躍り出てくる可能性があります。
もちろん制度が長続きしない可能性もあります。ポイント制度は悪用せず正しく使うことが大切です。
特に先日アナウンスされた、アメックスポイントのANAマイルへの年間移行上限40,000マイルと言うのは、ボーナスポイント制度の優位点を消し去ってしまう改悪です。
しかし実際は入会キャンペーンや紹介制度などを用いなければ、年間に40,000ポイント(400万円決済、トラベルオンラインだけの利用でも100万円決済)も貯まらないので、ワタシにとってはあまり気にならないポイントです。
しかしビジネスカード利用で事業決済を通してアメックスポイントが多量に貯まる人にとってはANAマイル還元だけを考えると改悪です。しかし余ったポイントはBAのAviosに移行するという手もあるので、悲観する必要はないと思います。
よって、今回のアメックスの制度改正についてはワタシは前向きにとらえています。
しかし同日発表されたダイナースクラブカードの改悪については、ちょっと悲観的です。
ダイナースも応援しているんですけどねぇ(TOT)。