2024年2月18日日曜日に開催された北九州マラソン2024に参戦してきました。
2023年に初フルマラソンとなった北九州マラソン2023ではできると思っていたサブ4は4時間9分37秒(ネット)で到達できず、その一年後まさにリベンジを果たすべく燃えに燃えていました。
2023年はその後5月にChallenge4Osakaでサブ4となる3時間46分35秒、11月の下関海響マラソンでサブ3.5となる3時間28分30秒と順調にタイムを伸ばしてきました。
もちろん順風満帆というわけではなく、一年以上前に発症した足底の痛みはずっと続き、カーボンプレートシューズの影響か股関節にも痛みを抱えています。
しかしそんな中でも月間300キロ以上積み上げてくることができた総走行距離を信じて、今回の北九州マラソン2024では3時間20分切りとなるサブ200を目指すことにしました。
まあ自信がなかったので連続サブ3.5が目標と公言していましたが、裏の目標はサブ200でした(笑)。
そんな心意気で挑んだ北九州マラソン2024、その結果報告になります。当日の準備やシューズ・ユニフォームなどについては下記ブログをご参照ください。
大会前日
大会前日には前回のブログ記事でもお伝えした通り、北九州マラソン下見ツアーに参加しました。
活発な質疑応答があるわけでなく、室長と呼ばれるMCを努めた大会関係者とゲストのお二人とのやり取りだけが行われる感じでした。
初参戦の人をターゲットにしているので、所々でのコースの特徴やおすすめのエイド食とか、その辺の解説が続きます。
一度でも北九州マラソンを走ったことがある人にとってはあまり意味のないものだった気もしますが、大会関係者の方がコース設計にも関わるかなり重鎮の方だったので、コースや大会についてのちょっとした裏話を聞けたのが良かったです。
その後EXPOに戻って会場の雰囲気を楽しんだりしました。EXPO外には露店もたくさん出ていたのですが、レース前に食べるにちょうどいいお店はなく、定番の資さんうどんでカレーぶっかけうどんを勝負飯として選びました。
レースの準備の最終チェックをして、前日の20時過ぎには就寝しました。
当日スタート前
ワタシは北九州マラソンのスタート会場には徒歩で行けるところに住んでいるので、地元の強みを活かして、混んでくる前荷物受け取り時間開始の7時と同時に会場入りしさっさと手荷物を預けてきました。
その後一旦自宅に戻り、ゲート入場締め切り15分前の8時30半まで自宅でストレッチしたりアップしたり着替えたりトイレを済ませたりとやりたい放題でした。今までにないストレスフリーなスタート前準備となりました。
昨年より数は増えていましたが、今年もやはりギリギリまでトイレ渋滞が発生していて改善点だなと思います。トイレはすべて男女兼用だったのですが、半分は男性(小)用のトイレにするだけでだいぶさばけるとは思うのですがね。
スタート〜5キロまで
今回はAブロックのスタートを頂いたのですが、場所的にはSA→SB→Aブロックとなります。ただそのAブロックの人数がかなり多いので、Aブロックと言えども中程にいるだけで最初の3−4キロは人出の多さにイライラする展開が続きました。最初の1キロはキロ5分を出すのが精一杯でした。
5キロ地点では車線が広がるのでだいぶ走りやすくなるのですが、そこまでキロ5分で行っていたらとても目標は達成できません。
脚と使いすぎることには注意しつつも結局は人の間を縫うように走って、目標だったキロ4分30秒に近づけていきます。
6キロ〜ハーフ(21キロまで)
5キロ過ぎのコース最大の下り坂を下り始めるといよいよ本番という感じです。あまりに地元過ぎてコースや周りの環境にワクワクドキドキすることは全くありません。
言っちゃ悪いですが、試走ですらなく普段のトレーニングで走りまくっているあたりなので、退屈なぐらいです(笑)。
この日は東から西寄りの風が吹いていたのでずっと若干向かい風気味ではあったのですが、街中のコースだったということもありそこまで強くはなく、淡々とペースを刻み「ハーフまでキロ4分30秒で行く」という目標は達成できました。
ハーフ通過タイムは1時間37分59秒でした。この頃にはスマートウォッチのGarminとコース上の公式距離表示との差が100-200メートルは生じてしまっていたので、Garminのペース表示はあまり見ずに、とにかく自分が信じて走れるペースを淡々と刻んでいきます。
だから↑のラップも、実際にはもう少し遅いはずなんです。それをこのハーフ通過タイムで実感しました。
ハーフでサブ100がフルでサブ200です。なのでこの時点での貯金は約2分ということになり、後半も全くペースは落とせないんだなと自覚しました。
22キロ〜31キロまで
今回のコンディションでは22キロから門司港までの31キロが一番の難所となります。普段は追い風が多くなるこの方向が、今回は向かい風となっていたのでかなり風に煽られる展開となりました。
周りは所々で集団を作って風除けに工夫しているようでしたが、ワタシは風は風として立ち向かうことにしているので、むしろやや湾曲のあるコースを最短距離で進むことに集中しました。
この辺になると走力の同じような人たちが増えてくるので走りやすくなります。と同時に、前半でワタシの前に出ていった見覚えのある人達がどんどん落ちてくる光景も同時に目にします。
真の強さが試されるところですね。一応2分の貯金があったので、予定通り後半はキロ4分35秒ペースで行くことにして、風ニモマケズなんとか走れていたようです。
呼吸はまだ余裕でしたが脚のダメージ(痛みですね)は相応にありましたが、今回は折り返せば追い風になって楽なるはずということだけを信じて30キロ過ぎまで粘りました。
32キロ〜40キロまで
門司港で折り返し199号に戻ってきた瞬間背中から押されるような追い風を浴びて、コレはいけるぞ!と悟りました。まさに神風です(^^)
基本追い風は間違いないのですが、所々で横風になったり時々向かい風になったりと、なかなか暴れん坊な風ではありました。
流石に疲れていたのと38キロぐらいの給水所で両ふくらはぎが攣りかけてしまい、平均ラップがちょっと落ち込んでしまいました。
真下着地を心がけふくらはぎを使わない走りに腐心しながら止まらずに進んだのですが、足の回転は悪くなってしまったようで最遅ペースとなります。
前回の大会(下関)でも同じだったので悟りましたが、40キロ近くになると給水を取るために少し蛇行して走るときに攣るみたいなんです。そのイレギュラーな動きがココに来て限界ギリギリの脚の負担になるんですね。
攣るタイミングが分かりキッカケが分かり、攣っても走れることが分かり、収穫のある体験でした。
ちなみにエイドとして超有名な小倉牛の丸焼き切り身、どうしてもベストなタイムを狙いたかったので手が出ませんでした。
41キロ〜ゴールまで
40キロの公式タイム表示は3時間6分23秒でした。サブ200の3時間20分までは13分ありキロ5分でもOKでよほどのことがなければ達成できると確信しました。
ただ3時間15分まで残り8分37秒です。キロ4分30秒で行ってもラストの0.195キロがあることを考えればサブ200の次の目標の3時間15分きりはグロスでは無理でしょう。
ただネットタイムならいけるかもと思って、最初のタイムロスの時間が分からないのでとりあえずできるだけスパートしようと決心しました。
脚が攣っていきなり走れなくならないように気をつけながらペースを上げていき、最後にはキロ4分を切るようなダッシュでゴールラインを駆け抜けたのですが…
ああ無情…たった3秒及ばずネットタイムでも3時間15分切りまでは達成できませんでした。
北九州マラソン2024の結果
というわけで、北九州マラソン2024の正式な結果はこちらになります。
記録:3時間16分06秒(ネットタイム3時間15分02秒)
裏での真の目標であったサブ200は達成できました。その次の目標になるだろうサブ3.15まで達成してしまっていれば良かったのですが、それは来シーズンに持ち越しです。
Garminでの計測になりますが、平均ペースは4:36/km、獲得標高は199メートルという結果になっています。
目標としていた平均ペース4:40/kmを上回るペースでフルマラソンを走り切れたことに感無量です。
前半突っ込むという計画もハマり、後半はややペースが落ちるものの落ちすぎることはなく自己ベスト更新となりました。
ワタシはケガの発生率が上がるので30キロ走を寒くなってからしていません。なので30キロ前後以降ペースを維持できるかがとても不安だったのですが、なんとかなるものですね。
30キロを走らない代わりに20キロ+20キロみたいなセット練習は繰り返して行っていたので、ハーフまでは絶対にペースを落とさずいけるという自信が結果に繋がったのだと思っています。
練習の仕方や考え方は人それぞれですが、ワタシには日常的に20キロを抵抗なく走ることがいい練習になるようです。
ちなみにエイド食は一切に口にしていません。スポーツドリンクと水はすべて口つけました。補給はアミノサウルス黒2個白3個で、その他にOS-1ジェルを脚が攣りそうな最後の方に摂取しました。
今回は4回目のフルマラソンでしたが、自分の体に合った補給がだいぶ分かってきたようです。
北九州マラソンの感想
愛する地元の大会なのでいいことばかりを伝えたいのですが、ちゃんと悪いところや実際にどうだったのかを伝えていきたいと思います。
まずコースですが前半はやや起伏があり、後半の海沿いはフラットなのはそのとおりです。細かな起伏や海沿いの強風はありますが、そういう細かいのはどの大会でも程度の差こそあれ同じようなものだと思います。
比較的タイムは狙いやすいとは思いますが天候に左右される点なのでなんとも言えないですね。
後半の海沿い行って来いのコースは分かりやすくも単調で退屈にはなりやすいです。まあ下関海響のような鬼の起伏がない分風があってもマシだとは思いました。
エイド食は全く手にしてないのですが、他の大会と同程度には充実していると思います。ただ一箇所に何種類も詰め込みすぎるので、色々大変とは思いますがもっとバラけさせて欲しいです。
立ち止まってゆっくり食べるようなランナーならいいのですが、サブ3.5前後のランナーぐらいまでは何が置いてあるのか目に入れるのも大変と思います。
同日行われた京都・高知・熊本・沖縄マラソンと比較して突出しておすすめポイントがあるわけではないですが、伝え聞く限りその中でもしタイムを狙いたいコースを選ぶならおすすめな方だとは思います。
あえて言うなら新幹線小倉駅が激近なのでアクセスは抜群に良いです。最初の更衣室も最後の更衣室も屋内なのでゆっくり過ごすことができます。特に走り終わったあとの更衣室は暖房が入っていて暖かくてすごかったです。
来年も出るかと聞かれたら地元を応援するためにも出ると思います。毎度まいど二次募集するぐらいなので、参加者を集めるのにも多少苦労してそうだし。
その場合、表の目標は3時間15分切りで裏の目標は3時間10分切りとしておきましょうか(^^)
今シーズンガチで走るのはこれが最後になります。色々な目標は来シーズンに持ち越しです。最後に北九州マラソンのすべての関係者・ボランティアの方々に感謝いたします。天候もよく風向きも後押ししてくれて最高の大会だったと思います。
オレの足・脚、よく頑張った!HOKAのRocketX2は最後まで相棒でい続けてくれて、全く問題のない素晴らしいシューズでした。