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【海外で利用するクレジットカードを選んでますか?】三井住友カードで外貨利用時の為替手数料を増額|我らがANAカードも含まれるので少しだけご留意を

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海外旅行時に利用するクレジットカードは何を選んでいますか?我々陸マイラーはそのポイントサイト活動を通して数十枚のクレジットカードを持っているのも普通ですが(笑)、通常は数枚程度だと思います。その中でも海外に持っていくクレジットカードは吟味する必要があります。

海外旅行に持っていくクレジットカードの国際ブランドは2種類はあった方がいいと言われています。

5大クレジットカードブランド

・VISA
・Mastercard
・AMEX
・Diners
・JCB

それは上記に提示したすべての国際ブランドが海外で利用できるとは限らないからです。

世界中でほぼ利用できるのがVISAです。次にMastercardも対応可能なことが多いです。ゆえに大体VISA/Mastercardともう1枚(AMEXかDinersかJCB)を海外に持っていくことを勧められることになります

日本ではVISA/Mastercardブランドのクレジットカードを発行している最大手は三井住友カードです。

持ってて安心三井住友カード、日本でも海外でも正直コレ1枚で切り抜けることは可能です。

しかし今回その三井住友カードの海外利用時に必要な外貨為替手数料が増額されるというニュースを耳にしました

コレって日本人にとってはそこそこ大きなニュースだと思いますので、解説していきたいと思います。

クレジットカードの海外利用時に必要な外貨為替手数料について

海外で買い物をするときは、その時の為替レートを参考に円換算して金額を推測していると思います。

今なら1ドル=110円ぐらいなので、50ドルなら5,500円ぐらいかな、といった具合にです。

しかしクレジットカードを利用して買い物をした場合は、後ほど明細を見ると想定していたより円ドルの為替レートが高いな、と思うことがほとんどだと思います。

それはクレジットカードを海外で利用するときは、外貨為替取扱手数料が支払いの都度に追加されるからです。

上記はMastercardブランドであるラグジュアリカードの明細です。クレジットカードの明細を見ると、海外利用時はその時の換算レートが載っています。2018年8月20日利用時の換算レートは「1ドル=約112円」で計算していることが分かります。

利用当時のレートを見てみると1ドル=約110円となっていて、クレジットカード利用時の為替レートより安くなっています。

実際には決算時に適応される基準為替レートについては、利用当日のものが適応されるわけではなく日時的なズレが有り、そのズレはクレジットカードブランドによって異なります。なので利用日のレートと比較するのは厳密には正確ではないのですが、大きくは違わないと思って下さい。

また為替レートは国際ブランドごとに決められていて、決して一律ではないので利用時の為替レートがそのまま適応されるわけではありません

ラグジュアリカードの外貨為替取扱手数料は1.63%と言われていますので、最終的な決算時の換算レートは

Mastercardの基準為替レートxラグジュアリーカードの外貨為替取扱手数料「1.63%

となります。利用当時の基準為替レートは分かりませんが、仮に110円だったとすると

110円x1.0163=111.793円

が適応される為替レートです。実際にはそれよりお高い112円台なので、当時Mastercardが定めていた為替レートが110円より少し高かったのでしょう

国際ブランドの基準為替レートと外貨為替取扱手数料の考察については「クレジットカード完全比較」さんが素晴らしい考察を記事にしていますので、ぜひ一読下さい。

三井住友カードの事務処理手数料(外貨為替取扱手数料)の値上げニュースについて

上記でクレジットカード海外利用時に適用される為替レートについて理解していただいたところで、今回の主題である三井住友カードの外貨為替取扱手数料(三井住友カードでの名称は事務処理手数料)の値上げについて言及したいと思います。

最終的に決済時に適応される為替レートは

国際ブランドxカード会社の手数料

で決められることはお伝えした通りです。

今回三井住友カードの事務処理手数料の値上げ部分で関係してくるのは上記計算式の「カード会社の手数料」の部分になります

元々三井住友カードの事務処理手数料(=外貨為替取扱手数料)は1.63%でした。

それが2019年7月1日以降に処理された売上から2.16%(税込)に値上げされます

100ドルを利用したときの最終的な請求額は1ドル=100円計算したときは下記のようになり、実質的な値上げとなります。

100ドル利用(感覚的に10,000円利用)時の支払いが約50円増えることになるので、微々たるものとは言え積み重なると思うと海外で三井住友カードのVISA/Mastercardが利用しにくくなりそうです。

勘違いしてしてはイケないのは、今回適用されるのは「三井住友カードから発行されたVISA/Mastercardブランドのクレジットカード」に対して、という事です。

クレジットカード完全比較さんに詳細な表が載っていますが、例えば楽天カードやイオンカードが発行するVISA/Mastercardブランドのクレジットカードには今回のニュースは適用されません

またVISAブランドが付いていても三菱UFJニコスが発行するカードは元々外貨為替取扱手数料は2.16%(税込)とお高めです(これはJALカードがそうです)。同じJALカードで三菱UFJニコスが発行するJAL/AMEXカードは、プロパーアメックスカードと同じ2.0%です。複雑^^;。

ただ日本におけるVISA/Mastercardブランド発行カード会社としては最大手の三井住友カードが決めたことなので、その他のカード会社が追従してくる可能性は無きにしもあらず、と言ったところでしょうか(全く予測できませんが)。

実質的な海外利用時の値上げとなるので、三井住友カードは例えばホノルル空港の「IASS HAWAII LOUNGE」を利用できる空港カードラウンジ追加するなどして、利便性の向上に努めるようです。

三井住友カードの事務処理手数料改定で影響を受けるカード

今回の三井住友カード海外利用時における事務処理手数料改定で影響を受けるカードは、三井住友カードが発行しているクレジットカードとなります。

もし三井住友カードのオンラインサービス「Vpass」を利用しているのならば、Vpassのマイページで表示されるカードはすべて影響を受けます

スタンダード(プロパーカード)で17種、提携カードで202種と膨大な発行カード数です^^;。

ワタシの場合は以下のカード群となります。

これらのカードの中でも特に海外利用が確実にありそうな

  • ANA/VISAプラチナプレミアムカード
  • ヒルトンプラチナカード

などは海外でも積極的に使うカードなので決済額も大きくなりがちとなり、今回の三井住友カード事務処理手数料改定ニュースはそれなりにショッキングでした。

なんと言ったって、三井住友カードのVISA/Mastercardは多くのクレジットカードの中で最終的な適用為替レートは低い方だったからです。

今後は海外利用時のクレジットカードに三井住友発行カードを無条件に選択するのはちょっとはばかられるようになるかもしれません。

海外で利用するクレジットカードはポイント還元率も考慮すべし

海外で利用するクレジットカードは今まで述べてきたように「国際ブランド」と「カード会社外貨為替取扱手数料」を考慮してお得なカードを選択するのは1つの方法です。

しかしそもそも手持ちのクレジットカードの選択肢が少なければ、実質的な値上げだろうと利用し続けるしかありません。

しかも三井住友カードの発行するVISA/Mastercardブランドは世界中のどこでも概ね使える安心ブランドです。

もし利用できるクレジットカードの選択肢に幅がある場合は、利用クレジットカードのポイント還元率も参考にするといいでしょう。

陸マイラーとしてマイル還元率にして考えてみたいと思います。

ラグジュアリーカードの外貨為替取扱手数料は1.63%ですが、ポイントのマイル還元率はラグジュアリーブラックカードで0.75%(2019年4月以降)です(100ドル利用、1ドル=100円で76マイル)。

対してANA/VISAプラチナプレミアムカードは、三井住友カード発行なので改定後の外貨為替取扱手数料(=事務処理手数料)は2.16%になってしまうのですが、マイル還元率が1.5%なので最終的なマイル還元率で考えれば、まだまだお得です(100ドル利用、1ドル=100円で153マイル)。

AMEXに関しては「国際ブランド=カード発行会社」で、外貨為替取扱手数料はAMEXが発行しているAMEXカードならば2.0%です。

AMEXの外貨為替取扱手数料は元々VISA/Mastercardより高めだったのですが、三井住友カード発行のVISA/Mastercardと比較するとAMEXの方が割安になりました

AMEXのマイル還元率は概ね1%またはそれ以上なので、今後はマイル還元率1%のANA/VISAカードと比較したらAMEXの海外利用もそれほど悪くなくなります。

さらにAMEXカードの中でもメンバーシップ・リワード・プラスに申し込んで海外利用ボーナス「ポイント3倍」を付ければ、外貨為替取扱手数料が2.0%でも最終的なマイル還元率を考えれば群を抜いてお得です(100ドル利用、1ドル=100円でANAマイルなら306マイル)。

まあワタシ手持ちのAMEXカードは適用外なのですが(ToT)・・・

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あとJCBブランドはほとんど外貨為替手数料は1.6%で最安なのですが、ポイント還元率は総じて良くないので、あまり大手を振ってオススメされません(海外での利用できる場所が少ないことも一因です)。

まとめ

三井住友カードの海外利用時の事務処理手数料(=外貨為替取扱手数料)の改定ニュースについての考察を行いました

適用されるのは2019年7月1日決済時からなので、まだ先の話ですがちょうど夏休み期間前の時期でもあります。夏休みの旅行前に、持っていくカードを選択する際にちょっとだけ思い出して欲しい記事にさせてもらいました

海外に持っていくクレジットカードの国際ブランドは2種類以上あった方がどんな状況でも対応できるということで、ワタシはだいたいVISAカードとAMEXカードを持っていっていました(+キャッシング用にセディナカード、ハワイならワイキキトロリーに乗るためのJCBカードもプラス)。

しかし利用となると外貨為替取扱手数料を気にして、だいたいVISAカードを利用していたのですが、今後はAMEXカードを選択することにためらいはなくなりますね。

・・・と言いつつ、実はワタシが海外で利用するクレジットカードは最近はラグジュアリーブラックカード一択です。

余談ですが、あの飾りっ気のない無骨だがシンプルな額面にメタル化したAMEXプラチナカードよりも重い金属カードの存在感が、なぜか海外で非常に頼もしく感じるからです。

https://www.goutaro.com/entry/luxuarycard_helffeecampaign201812

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