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燃油サーチャージが高くなると特典航空券のお得度が下がった気がする|マイルをコインに変えて有償航空券購入にチャレンジしてみては?

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燃料価格の急激な変動を運賃価格に反映できないため、運賃とは別に航空会社がそれぞれ別途徴収する料金を「燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃、その他呼称はそれぞれ)」と呼んでいます。
主に2ヶ月毎に見直されるその料金ですが、昨今の燃油価格の上昇に合わせてだんだんと高額になってきました。

そんなに安くない航空チケットをゲットするためにマイルを利用した特典航空券発券を目指していますが、航空会社によっては特典航空券発券時も別に燃油サーチャージを徴収します(しない航空会社もありますが、だいたい特典航空券発券に必要なマイル数がべらぼうに多いです)。

すでに来年のGWや夏季休暇で特典航空券発券を目指す時期に入っていますが、特典航空券は相変わらず空席待ちばかりです。そんな状況でも有償航空券はがら空きですし、その2つを見比べると有償航空券という選択肢もそんな悪くないと思いました。

今日はそんな話です。

燃油サーチャージとは

日本では燃油特別付加運賃と呼ばれる燃油サーチャージについては、Wikipediaさんに分かりやすく載っています。

抜粋すると以下の通りです。

燃油サーチャージ(ねんゆサーチャージ)とは、燃料とする石油(ケロシン、軽油、重油など)の価格に追随する、運賃とは別建てで徴収される料金のこと。名称としては、燃油特別付加運賃、燃料油価格変動調整金、燃料加算金、燃料課徴金、燃料サーチャージ、フューエルサーチャージ(英語: Fuel Surcharge)などとも呼ばれる。

燃料価格の急激な変動により契約、または料金表設定時の運賃では、運航する燃料代が賄えない事態に対応する措置として海運業界が1970年代から導入し、2000年代には航空、陸運業界にも広まった。

料金表を設定し、運行時点での燃料価格に応じた価格をサーチャージとして追加徴収する形式が一般的で、燃料価格が一定以下に下落した場合は徴収しない料金表とする場合もある。

各社の燃油サーチャージについては、各社ホームページに載せています。例えばJALについては2018年8月1日発券分から9月30日発券分まで以下のように設定しています。

お一人様1区間片道あたりの日本発着区間設定額

日本-韓国・極東ロシア|1,000円
日本-中国本土・台湾・香港|3,500円
日本-グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム・ロシア|4,000円
日本-タイ・シンガポール・マレーシア・ロシア|6,500円
日本-インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ 8,500円
日本-北米・欧州・中東・オセアニア|14,000円

コレは「片道」で「1人」の料金なので、例えば4人家族でハワイに行くのならば「8,500円x8=68,000円」が燃油サーチャージとして徴収されます。これは大人・小児・幼児で同一料金です。なかなかの金額ですね(;´∀`)。

来年のシンガポール行き航空チケットを特典航空券と有償チケットで比較してみる|JAL

燃油サーチャージがどの程度負担になるのか、来年のシンガポール行き往復航空券(プレミアムエコノミー)を特典航空券と有償チケットで比較してみました。

シンガポール往復特典航空券|JAL

JALでシンガポール往復特典航空券をプレミアムエコノミーで発券すると以下の費用がかかります。

  • 必要マイル|170,000マイル
  • 燃油サーチャージ含む諸費用|78,340円

燃油サーチャージが無ければ諸費用は1万円前後だったことを考えると、かなり大きな金額を占めているのが分かります。

シンガポール往復有償航空券|JAL

同様のプレミアムエコノミーを家族4人シンガポール往復という条件で有償航空券を検索すると、料金は以下のようになります。

  • 航空券料金|381,600円
  • 燃油サーチャージ含む諸費用|80,060円

トータルで461,660円必要となり高いですねぇ(;´∀`)。

この記事で言いたいのはこれからですが、マイルはJALの場合はeJALポイントというJALで利用できるクーポンのようなポイントに交換できるのです。

その交換率は10,000マイル以上から1.5倍になり、「10,000マイル=15,000eJALポイント」となります。

つまり今回シンガポール往復特典航空券に要する170,000マイルは255,000円分のeJALポイントに交換できます。それを有償チケット代に補填することを考えると

有償チケット代461,660円ー255,000円(eJALポイント)ー78,340円(特典の諸費用)=128,320円

となり、特典航空券と有償航空券の実質的な差は128,320円となります。

また有償航空券だと当然飛行マイルが貰えるのですが、JGC会員、JMBサファイヤ(親2人)だと1人6,500マイル程度、平会員(子ども2人)だと1人3,500マイルぐらい入るので、ファミリーではトータル往復で40,000マイルぐらい飛行マイルが付与されます。

40,000マイルはeJALポイントに換算すると60,000円相当なので、

特典ー有償の実質的な差128,320円ー60,000円=68,320円となり、これが本当の両者の差額とも言えます。

それでも特典航空券の方が安上がりなのは当たり前なのですが、最も重要な点は、今回のシンガポール往復路線の日程は2019年のGWを調べたのですが、特典航空券は全く空席がない中で、有償航空券は全路線に空きがある、ということなんです。

取れるか取れないか分からない特典航空券のキャンセル待ちにかけるぐらいなら、7万円の差額だと思えば有償航空券をワタシなら予約しちゃいますね

そういうパターンがあるというだけの戯言でした

とまあ、有償航空券での予約におけるマイルの使い方の可能性を検討してみただけで、ぶっちゃけココで検討したのは限定した状況での可能性でしかないわけです。

例えば同じ時期のホノルル路線必要マイル数は平時と同じなのに有償航空券代はべらぼうに高くなっているいて、今回の計算法による実質的な差はより広がるので、特典航空券の方がいいに決まっています。それでも有償航空券はまだ空席があるので(特典航空券枠はキャンセル待ちすらできなくなっていました)、行けないよりは行ける方がいいのですが、あまり正しいマイラーの姿とは言えないかもしれないですね。

ANAに関しても同じです。ANAはマイルを最大1.7倍でANA SKYコインに変えて現金と同じように利用することが出来ます。路線の必要マイル数の2倍程度の有償航空券の料金ならANA SKYコインに変えて有償航空券購入を検討するのもあり、と言うことです。

特典航空券の空きを全く探すことが出来なかったので、悔しくてあがいてみただけの戯言を並べてみた記事でしたm(_ _)m。

マイルの価値」と言う話も、今回検討した路線では1マイル=2円強、ぐらいの換算率です。その程度だったら有償航空券をeJALポイントにして発行するのもありということが分かりましたが、逆に1マイル=3円以上の価値になる路線だったら、やはり特典航空券の方がお得に決まっている、と言う分かりきった結論でした。

まとめ

来年の特典航空券をそろそろ検討する時期になってきましたが、相変わらず素人には全く手出しができない絶望的な状況でした。

ただ燃油サーチャージがかなり高くなってきているので、特典航空券を発券できてもそれなりの手出しが発生します。

どうせ手出しが発生するのならば、ほとんど確保することが出来ない特典航空券を心待ちにするぐらいならば、必要なマイルを使って有償航空券発券を検討することも頭に入れてはいかがでしょうか?

と言っても、どう言い繕っても特典航空券の方がお得な事実には変わりないのですが(TOT)。

世間はお盆休みに入りアクセスもアドっ子もガタガタ落ちてきているので、あんまり気にせず分かりきったことを記事にしてみちゃいました。収穫と言えば、航空券料金が特典航空券の必要マイル数の2倍程度だったら有償航空券購入もありなんだ、と改めて分かったことでした(^_^;)。

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