ランニング2年生のサブ4ランナーゴウタロウです。自分の足を守るために投資を怠ってはいけないとの思いとともに、その2年間で10足以上のシューズを購入して試してきました。
この度SNS上で「今なら半額!」との煽り文句が踊っていたシューズを見つけたので、内容も悪くなさそうということで購入してみました。
リーニンという中国のメーカーが発売しているシューズなのですが、購入したシューズの正直レビューをしてみたいと思います。
定価の半額!でも定価がべらぼうに高いリーニンとは?
購入したシューズは「Li Ning Feidian 3 Ultra Marathonランニングシューズ」です。
2023年6月現在まだ半額で購入できますが、元々の定価が46,000円なので半額でも23,000円です。全然安くないです。ただ定価が高いのは為替の影響か何かは分かりませんが、一応中国で作られて発送されてくるようでそのためですかね?
日本で購入できる有名ランニングメーカーのトップモデルの値段は3万円弱なので、このシューズは半額にしてやっと釣り合えるという感じです。
世界では6位、中国では3位となるこのリーニンというメーカーですが、日本ではマイナーです。
ワタシが耳にしたのも、東京マラソン2023で履いてくれるサブ3以内の人に配るといういかにも彼の国っぽいプロモーションをしていたからです。
その時配られていたのはLi Ning Feidian2.0 Eliteというシューズで今回レビューするシューズとは異なります。
ミッドソールがどうとかアッパーがどうとか、そういう具体的なレビューはできないのですが、ワタシが購入したUltraの方がより改良したバージョンということでしょうか?
リーニンが届いた!見た目レビュー
このシューズは送料1,200円がかかってとても立派な発泡スチロールの箱で届きます。中に入っているこのシューズケースがなかなか格好良くてグッドです。ただ消毒?のためか、シューズもこのケースもとても匂います。いつかは消えるのでしょうけどちょっと気になるかもしれません。
ミッドソールは発泡スチロールみたいな素材でクッショニングが十分にあります。その中にカーボンプレートが内蔵されているらしいです。
ミッドソールのフォアフット辺りに空洞があって、そこが絶妙な反発を醸し出すらしいです。
アウトソールは滑り止めに優れていて雨の日にもぜひ履いてみてください、という素材らしいです。
ソールは沿っていてころっと転がるような走りもできます。
アッパーは軽量メッシュ素材で、しかも雨はうまい具合に弾くような作りになっています。
シュータンはアッパーと一体型で柔らかく、履き心地に優れています。
踵の部分はクッションがあり、フィット感は悪くありません。
「らしい」「らしい」で申し訳ないのですが、元々の説明書が中国語だったり英語だったりして、さらにネット上での情報も少ないので憶測でしか伝えられない部分があるんです。
実際に履いてみた感想は?各メーカーいいとこ取りかも
このシューズを走ってみた最初の感想は「各メーカーのいいとこ取り」という感じです。
ワタシもすべてのシューズメーカーを知っているわけではないのですが、手持ちのもので言えば、アッパーは「HOKA」でミッドソールは「Adidas」でアウトソールは「Asics」といった感じでしょうか?
走り心地はワタシが知るAdidasのAdizero AdiosPro3にそっくりです。反発は弱めですが…
アッパーなどの履き心地はシュータンと一体化しているところなんてHOKAのCarbonX3そのままでした。
もちろんリーニンが独自に開発したアレコレ何でしょうけど、まあ彼の国なので色々と勘ぐってしまいます。
すべて完全に個人的な感想なのであしからず
このシューズを手に入れてから色々な速度で色々な距離を走ってみましたが…一番気になったのは足首の不安定性です。
エリートランナーシューズというのはどうしても総重量を減らすためアウトソール(靴底)が細くなる傾向にあります。
アウトソールが細いと踏み込み時に足首がグネグネするし(特に厚底シューズ)、カーブや折返しで足首への強い負荷を感じます。
ワタシが手持ちのランニングシューズのいくつかを並べてアウトソールを比較してみますと、安定性抜群のHOKAクリフトン8はかなり幅広だということが分かると思います。実際このシューズを履いて足首とかカーブとかで不安に感じたことは全くありません。
レースシューズであるアディプロ3やS4だとさすがに幅狭になっていますが、やはり走っていて足首のぐねりを感じたことはありません。カーブのときは少し感じます。
それに対してリーニンのUltra3は直進で走っていても足首に集中していないとちょっと怪我のリスクを感じてしまう危うさがありました。
ご覧のようにアウトソールは左右対称性になっていて、他のシューズが左右非対称になっていていろいろ考えているのかな?という感じと比較すると、その違いが分かります。
その辺の工夫がまだ足りないのかな〜と感じています。
なのでロング走や5キロ走、10キロ走、ペースもTペースMペースEペースなどいろいろ試しましたが、踵に荷重をかけない走り方であるフォアフット走行だと比較的安定するかな、というのが感想です。
ワタシの中ではTペースの10キロ未満で走る時、比較的安心して走れる感じでした。
他には…シューズと言えば「反発」と「クッショニング」ですよね。反発は速く走るため、クッショニングは脚へのダメージを軽減して長く走れるようにするため。
この相反しそうなポイントを兼ね備えるべくフルマラソン対応シューズを各社はしのぎを削って開発しているわけですが、このシューズに関しては反発はそこまで強く感じません。どちらかと言えば転がすように前に進ませるイメージです。
クッショニングについては相応にあるのですが、いかんせん足首がぐねるので台無しにしている感じです。
足首の不安定性に関しては個人差が大きく、あくまでワタシの足にとっては、ということです。元々足首はワタシの弱点です。
フォアフット走行できる人にとってはさほど気にならないかもしれません。
ロング走では足首をかばうために他の余計な力が入ってしまっているのか、結局脚全体へのダメージは結構残ってしまう感じでした。
やはりワタシにとっては10キロ以下のスピード練習用かな、と思います。
まとめ
いまだ半額で売り出しているリーニンのマラソン用ランニングシューズについて、経験豊かでないランニング2年生のワタシが、全く言葉足らずなままレビューしてみました。
このシューズは特に試し履きがしにくいだろうから、どなたかの参考になれば幸いです。
元々このシューズはサブ3前後辺りをターゲットにしているようです。
個人的にはこのシューズに23,000円出すぐらいならアシックスのS4やメタスピードシリーズを買った方がいいと思います。